正直に言うと、カニングハム久子先生の名前はそれまで存じ上げませんでした。

今回縁あって、知人からの紹介で講演を撮影する機会を得ました。
ジャプライドにご出演いただくのであれば、これからでも先生のことを勉強しなければ、と撮影日までに著書を1冊読むことにしました。
ネットで買い求めたのが『対話できない教師 叱れない親〜アメリカの失敗に学べ〜』(学習研究社刊)。
(約27分)
(約26分)
この本は、在米35年(2001年当時)のカニングハム先生が、教育カウンセラーとしての経験をレポートし、世の中に警告を発した本ですが、ハッキリ言ってかなりおそろしい内容でした。「これは大変だ」と思ったのをよく覚えています。

アメリカの子どもたちがここまで病んでいるのか!、そして日本の子どもたちもそれに続いているのだ!と。
今回の講演はニューヨーク在住のカニングハム久子先生が、年に1度訪日し講演活動をなさった時の記録です。
先生は誰よりも日本を愛し、遠くアメリカの地からハラハラしながら日本の母子関係、教育現場を見つめています。
多くの日本のお母さん、お母さんになる可能性がある女性の方々、そして教育現場のみなさんをはじめとした多くの日本人にこの講演映像を見ていただけることを祈ります。

先生によるとネット上に講演映像がアップされるのは初めてのことだそうです。
わたしたちジャプライドが、専門用語を解説するために横長2画面としました。もちろん先生のチェックをいただきました。

今回特別にニューヨークよりメッセージをいただきましたので、下記に掲載します。名文です。
 「子育て」とは親の知性と感情が端から端までゆさぶられる一大事業です。動物の赤ちゃんはあっという間に成長するのにくらべて、人間の赤ちゃんは、特に母親(あるいはケアギヴァー)の全面的ケアを必要とし、成長にも長い歳月を要します。
 文明が進むにつれて、より複雑になった社会での「子育て」には、益々、親の知性と豊かな慈愛が求められるようになりました。子どもの心身共に健やかな成長を促すために、親は栄養面や、躾(しつけ)や、日常生活が脳の発達に与える影響などについて知識を得ることで、「人間の子ども」としての我が子に対する理解が深まります。そして、「子育て」役の親が我が子を「家族の一員」という私的なレヴェルから、地域社会へ、更に国を造る一員として育てる目標を見据えるようになって欲しいものです。
 この講演を、愛する母国日本のそうした親御さんたちへのエールとして贈る機会を開いてくださったjaprideに、心から感謝申し上げます。

カニングハム久子

これからもジャプライドでは、カニングハム久子先生とガッチリ手を握り、母国日本のために尽力したいと考えています。

三雲


プロフィール
1934年、長崎県生まれ。1958年、同志社女子大学英文学科卒業。1967年、渡米。1969年、ニューヨーク市立ハンター大学にて修士号(特殊教育)取得。1972年〜1996年までニューヨーク医科大学教官を経て、ニューヨーク州ウエストチェスター郡立医療センター・視聴覚臨床教育プログラム主任。1982年〜2003年、「SPEAC ニューヨーク臨床教育父母の会」主宰。現在、日・米教育関連機関の教育コンサルタント。コミュニケーション・セラピスト。長崎純心大学客員教授。第一福祉大学(福岡県)教授。武蔵国際総合学園(埼玉県)スーパーヴァイザー。
著書 : 「そして挑戦の日々」(日本放送出版協会刊)、「海外子女教育事情」(新潮社刊)、「変貌する家族」第六巻"異文化のなかの家族"(岩波書店刊)、「ニューヨーク障害児教育事情」、「対話できない教師・叱れない親」(2冊とも学習研究社刊)ほか
翻訳 : 「自閉症に生まれて」(テンプル・グランディン著)、「自閉症の才能開発」(テンプル・グランディン著)、「いじめ・逆境に強い子を育てる一〇の心得」(ロバート・ブルックス著)
受賞歴 : 1974年、全米精神遅滞研究協会第十地域・最優秀臨床教育賞。1990年、日本顕彰会より国際的貢献の分野で受賞。1992年、United to Serve Americaよりアメリカ社会への貢献を認められてダイアモンド賞受賞。1992年、仕事を通して日米教育交流の促進に尽力したことを認められて外務大臣賞受賞。
(「第5回 ホロトロピック医学フォーラム」 パンフレットより引用)

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